Arduino互換 Sakura Pro micro🌸を作ってみた (前編)

⏰この記事は約 6 分で読めます

こんにちは、JLです。
今回は、桜の形のArduino互換機を作ってみたお話です。

そもそもArduinoって何?

Arduinoとは、(ハードウェアの)「Arduinoボード」、および(ソフトウェアの)「Arduino IDE」から構成されるシステムである。Arduinoボードは、AVRマイコン、入出力ポートを備えた基板であり、Arduino IDEはC言語風の「Arduino言語」によってプログラムを制作・コンパイル・デバッグ等し、それをArduinoボードに転送 等々するための「統合開発環境」と呼ばれる、PC上で作動させる一種のソフトウェアである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 – Arduino

🤔❓

簡単に言うと、シンプルにプログラミングができる環境と、それを動かすことが出来る基板です。

色々とセンサーを取り付けたり拡張することが出来るので、色々なデバイスの心臓部分として活用できたりします。

“Arduino互換機”?作ってもいいの?

Arduinoは、オープンハードウェアとなっていて、回路図から部品の詳細まですべて公開されています。
例えば、Arduino Uno Rev3などは、このように公開されていて、ダウンロードして確認することが出来ます。

もちろんオープンとはいえルールがあり、Arduinoの場合は、Creative Commons Attribution-ShareAlike(CC BY-SA)というライセンスに基づいて、クレジットを適切に表示し、変更した部分を公表することで、公開されている回路図などを利用してArduino互換機を自由に作ってもいいよ。という感じになっています。

ただし、「Arduino」という名称はTeam Arduinoの登録商標なので、作った製品で 「Arduino」 を名乗ることは認められていません。ロゴなども利用できません。偽造品になってしまいます💦

Arduinoの互換機であることを記載したい場合は「○○○○ for Arduino」や「○○○○(Arduino互換)」等の名称を使うことが推奨されています。

キッカケと出会い

友人がArduinoのプログラミングを勉強し始めたと聞いたので「プレゼントでオリジナルのArduino互換機を作ってみよう」と思ったのがキッカケだったのですが、「どんなデザインにしようかな?」というところで止まってしまっていました。

PCB (基板) の仕様の話になってくるのですが、普通、基板の色(ソルダーマスク)は緑が一般的で、カラフルなものと言っても白・黒・赤・青…最近は紫とかもありますね。

だいたいそんな感じだったのですが、8月下旬にTwitterを眺めていると「PCBBUY」さんという、PCB(基板)を作ってくれる会社さんが、TwitterでピンクのPCBをリリースする、と投稿していたのです。

まだこの時はリリースされていませんでしたが、その後すぐに発売したとのツイートがありました。

どんな感じか確認しにウェブサイトに行くと、なかなかにいい感じ。

「Sakura」という名前を冠しているし、落ち着いたピンク色だったので、桜の形で作ってみよう!

と、基板の色から着想を得てデザインが決まったのでした。

デザインが決まったらトントン拍子…というわけでもなく、桜の形状に収めるために配置を悩んだりしながら、何とか形にしていきました。

悩み悩み配置
基板のプレビュー

今回のSakura Pro microは、名の通り、Spark Fun Electronicsの“Pro micro”を基に製作しました。

“Pro micro” は、Arduino互換機のひとつでArduinoの公式製品ではありませんが、前述のライセンスに基づき回路図が公開されているので、参考にさせていただきました。

こういったように、オリジナルから派生していろんな種類の製品ができていくのも面白い所ですね。

とはいえ、特殊な形状の基板

こんな形状でも問題なく作ってくれるのかわからなかったのですが、PCBBUYで働いている、@pcb_Johnny(以降Johnny氏)がTwitterのDMで連絡をくれて、リアルタイムで色々と確認してくれたり、親身に相談に乗っていただけたので、気楽に安心して作る事が出来ました。

こう言ったちょっとした質問等でも、普通はメールやチャットサービスでサポートに連絡して、返信を待って、確認してそれに返信して…と、かなりの時間がかかるのですが、 Johnny氏のDMには本当に助かりました。素敵なサービスだと思います。

さて、基板データが出来たら、サイトで基板のサイズや厚みなどの仕様を設定して、注文へ進みます。

Solder Mask で Sakura Pink を選択

ガーバーファイルのzipをアップしたらデータが製造上問題ないか等を確認してくれます。

試験の結果を待つ感じに似てる

確認をパスすると金額が表示されるので、配送方法などを選択して決済をしたら、あとは製造されて届くのを待つだけです。

そして到着したSakura

おもて!
うら!

届くまでドキドキでしたが、想像以上の出来でとても大満足でした😇

しかし、ここで満足していてはいけません。部品をはんだ付けして、プログラム(スケッチ)を書き込み、実際に動作するかどうか。

配線を間違えてしまっていたら作り直さなくてはいけません。…とっても怖い!

というわけで後編では、はんだ付けをして動作テストしていきます✨

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です