Cartreader(Cartridge Reader)用のPC Engineアダプタをつくる!

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こんにちは、JLです。
今回は、Cartreader(Cartridge Reader)用のPC Engineアダプタをつくってみたお話です。

吸い出し機である、Cartridge Readerで使用するものなので、Cartridge Reader Alterをつくってみたお話も、ぜひ読んでみてくださいね。

PC Engineのゲームの吸出しをするには

さて、Cartreader(Cartridge Reader)のハードウェアバージョン3ですが、SFC(SNES)、MegaDrive(Genesis)、Nintendo64、Gameboyのスロットは存在しますが、それ以外のゲームの吸出しには、別途、変換アダプタが必要になります。

PC Engineのゲームの吸出しをするには、まず、変換アダプタをつくる必要があります。

参考にさせていただきました

今回の変換アダプタの製作にあたり、cartreaderのGitHubのピンアサイン情報と、スクラップA様のブログ記事のピンアサインを参考にさせて頂きました。とっても感謝です。

HuCardスロット

PC Engineのゲームですが、今回作るのは、HuCardの変換アダプタになります。

使用するのは、半年ほど前にご厚意で3個ほど頂いたHuCardのスロット部品です。

今では入手がかなり困難です。

調べると、かつてはAmazonでも取り扱っていたようですが、今はもう無いようです。
(厳密にいうとページはまだ存在していますが、商品画像が異なっていたりと怪しげです…)

基板データを作成

では実際に発注する基板のデータをつくっていきます!

フットプリント作成

フットプリントとは、基板の作成に使用する部品パターンです。

まずは、HuCardスロットのサイズ等を計測し、フットプリントを作成します。

微調整を繰り返して、いい感じに完成しました。

基板作成

作ったフットプリントを使用して、基板を作成します。

前述のcartreaderのGitHubのpinout.odsを確認すると、D0~D7が反転していない形で記載されていました。

スクラップA様のブログでの「ぽんRevさん方式」というものになりますね。

ハードウェアバージョン4に至る過程で仕様が変わったのかな?とも思ったのですが、cartreaderのSupported Systemsでは、Reads PC engine/TG16 cartridges (using Retrode TG16 adapter)と記載されているので、動作の確認もかねて、今回はスクラップA様のブログ記載のretrode配線(D0~D7が反転する配線)で設計を行うことにしました。

PCBを発注します

今回もJLCPCBさんに発注します。

こちらから登録すると、日本からの新規登録限定で37ドルのクーポンが貰えます。
JLCPCB日本(@JLCPCB_Japan)をフォローしてDMを送ると、追加で$10のSMT(部品実装サービス)クーポンも貰えます。

本来であればこういう用途の基板は、Surface Finish(表面処理)をENIG(金メッキ)にしたほうがいいのですが、試作の基板なので、安価で済むHASL(鉛入りはんだ)を選択しました。

また、量産型では、Gold FingersをYESにして、45°finger chamferedもYESにしたほうが良さそうです。

この設定は、以下のようにコネクタエッジ部分の基板を45°に加工する設定となります。

接続端子をENIG(金メッキ)にしたうえで、キチンと設定をすることで、ソケットへの負担が軽減できると思います。

届きました!

色々あわせて購入したので大きな箱で届きました。今回は青い箱ではなく、ダンボールカラーでした。

軽く基板の検品をしましたが、特段問題ありませんでした。

組み立て開始

それでは実際に、手元にあるHuCardスロットが問題なく取り付けできるか試してみます。

あわせてみましたが問題なさそうです。

それでは、はんだ付けをして実際に吸い出しが出来るかの確認をしていきます。
ミスってショートしてしまったりしないように注意をしながら、はんだ付けします。

組み立て完了!&動作確認

組み立てが完了したので、細かくショートしたり間違いがないかを確認します。

問題なかったので、実際にHuCardを挿して、Cartreaderで吸い出しが出来るか検証してみます。

動作確認開始

使用するPCEのゲームは、「ボンバーマン’93」です。

吸い出しを試します

まずは、メニューで「Add-ons」を選択します。

次に、Choice Adapterの一覧から「PC Engine / TG16」を選択します。

Select deviceから「HuCARD」を選択します。

PCE HuCARD menuで「Read ROM」を選択すると、吸い出しが開始されます。

ドキドキの結果は………

そしてドキドキの結果は………

問題なく吸い出しが完了しました!

Check sumも問題なく通り、ファイル名もゲーム名「Bomberman ’93.pce」にリネームされました。

ROM CheckerでもROMが正常か試してみましたが、問題なく通過しました。

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というわけで、Cartreader(Cartridge Reader)用のPC Engineアダプタをつくってみたお話でした。

今回の基板は、HuCardスロットが入手できないため、基本的に基板のみとなりますが、基板については量産できそうであればJL.Lab BOOTHで頒布いたします。

準備が整い次第、Twitterでお知らせする予定ですので、もしよろしければフォロー等よろしくお願いします。

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それでは、また次回、機会がございましたら、お読みいただければ幸いです😉

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