逆転の発想でPCEアダプタ‟の”アダプタをつくるよ【Cartreader】

⏰この記事は約 4 分で読めます

こんにちは、JLです。
今回は、PC Engineアダプタのアダプタをつくってみたお話です。

…どういうこと?という感じですが、前回、現在入手が難しいPC Engineのスロットを使用したCartreader用のPC Engineアダプタをつくりました。


今回は、別の角度から逆転の発想でPC Engineアダプタ‟の”アダプタをつくってみます。

レトロベースダンパー

Cartreaderから話がずれますが、ゲームの吸い出し機として、ゲームバンクさんが発売しているレトロベースダンパーという製品があります。

こちらの製品では、メガドライブのゲームを標準で吸い出すことができ、また、さらに、それぞれ吸い出しをしたいゲームのアダプタを別途用意して、吸い出すことが出来ます。

その別途販売しているアダプタの中に、PC Engine用の「PCEプラグインアダプター」があります。

Cartreaderにもメガドライブのスロットがありますが、もちろんピンアサインは異なっており、この製品を購入して接続してもPC Engineのゲームを吸い出すことは出来ません。

はんだ吸い取りしてPC Engineのスロットを取り外し、Cartreader用のPC Engineアダプタを製作してもいいのですが、PCEプラグインアダプターとしての機能はなくなってしまいますし、ただの部品取りで使用してしまうのは、便利な製品を作ってくれたゲームバンクさんに申し訳ないです。

さてさて…

逆転の発想

というわけで試しに購入したPCEプラグインアダプターです。

前述のとおり、Cartreaderとはピンアサインが異なっており、そのままでは使用することはできません。

レトロベースダンパーでも使用できる状態を維持する形で何とかできないか。

そうです。

今回は、このPCEプラグインアダプターはそのままに、PC Engineアダプタ‟の”アダプタをつくります。

変換基板の作成

PCEプラグインアダプターのメガドライブ端子を、CartreaderのPC EngineのSNES変換基板のピンアサインに変換する形で作成します。

それぞれの該当するピンは上記のような感じになりました。

それでは実際に基板を作成して発注してみます。

PCBを発注します

今回も、JLCPCBさんに発注していきます。

日本からの新規登録限定で37ドルのクーポンが貰えます。

TwitterでJLCPCB日本(@JLCPCB_Japan)をフォローしてDMを送ると、追加で$10のSMT(部品実装サービス)クーポンも貰えますので、ぜひ登録後はご連絡してみてください。

さて、今回の基板もテストなので、Surface Finish(表面処理)をENIG(金メッキ)にしたりはせずに、HASL(鉛入りはんだ)を選択して作成します。

実際に頒布したりする場合は、表面処理をENIG(金メッキ)にして、端子の負担を軽減させます。

変換基板到着!

今回は青い箱で届きました。注文量によって変わるのかな?

基板の検品をしてきます。

この部分に、メガドライブ端子を取り付けます。

事故は起きないと思いますが、念のため基板にも注意を記載しておきました。

はんだ付け完了!

というわけで、サクっとはんだ付けを行いました。

この変換基板に、PCEプラグインアダプターを接続します。

二階建てになりました。

PC EngineのHuCardを挿して動作確認してみます。

動作確認

三階建てになりました。

それでは実際にCartreaderで吸い出しを試してみます。

問題なくCheck sum も通り、「Bomberman ’93.pce」にリネームも正常に処理されました😊

◽◽◽

Cartreader側の処理を変更することも、PCEプラグインアダプターを使えなくすることもなく、Cartreaderでも使えるようになりました!

というわけで、PC Engineアダプタ‟の”アダプタ Engineアダプタをつくってみたお話でした。

それでは、また次回、機会がございましたら、お読みいただければ幸いです😉

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です