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こんにちは、JLです。
今回は、PC Engineアダプタのアダプタをつくってみたお話です。
…どういうこと?という感じですが、前回、現在入手が難しいPC Engineのスロットを使用したCartreader用のPC Engineアダプタをつくりました。
今回は、別の角度から逆転の発想でPC Engineアダプタ‟の”アダプタをつくってみます。
レトロベースダンパー
Cartreaderから話がずれますが、ゲームの吸い出し機として、ゲームバンクさんが発売しているレトロベースダンパーという製品があります。
こちらの製品では、メガドライブのゲームを標準で吸い出すことができ、また、さらに、それぞれ吸い出しをしたいゲームのアダプタを別途用意して、吸い出すことが出来ます。
その別途販売しているアダプタの中に、PC Engine用の「PCEプラグインアダプター」があります。
Cartreaderにもメガドライブのスロットがありますが、もちろんピンアサインは異なっており、この製品を購入して接続してもPC Engineのゲームを吸い出すことは出来ません。
はんだ吸い取りしてPC Engineのスロットを取り外し、Cartreader用のPC Engineアダプタを製作してもいいのですが、PCEプラグインアダプターとしての機能はなくなってしまいますし、ただの部品取りで使用してしまうのは、便利な製品を作ってくれたゲームバンクさんに申し訳ないです。
さてさて…
逆転の発想
というわけで試しに購入したPCEプラグインアダプターです。
前述のとおり、Cartreaderとはピンアサインが異なっており、そのままでは使用することはできません。
レトロベースダンパーでも使用できる状態を維持する形で何とかできないか。
そうです。
今回は、このPCEプラグインアダプターはそのままに、PC Engineアダプタ‟の”アダプタをつくります。
変換基板の作成
PCEプラグインアダプターのメガドライブ端子を、CartreaderのPC EngineのSNES変換基板のピンアサインに変換する形で作成します。
それぞれの該当するピンは上記のような感じになりました。
それでは実際に基板を作成して発注してみます。
PCBを発注します
今回も、JLCPCBさんに発注していきます。
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さて、今回の基板もテストなので、Surface Finish(表面処理)をENIG(金メッキ)にしたりはせずに、HASL(鉛入りはんだ)を選択して作成します。
実際に頒布したりする場合は、表面処理をENIG(金メッキ)にして、端子の負担を軽減させます。
変換基板到着!
今回は青い箱で届きました。注文量によって変わるのかな?
基板の検品をしてきます。
この部分に、メガドライブ端子を取り付けます。
事故は起きないと思いますが、念のため基板にも注意を記載しておきました。
はんだ付け完了!
というわけで、サクっとはんだ付けを行いました。
この変換基板に、PCEプラグインアダプターを接続します。
二階建てになりました。
PC EngineのHuCardを挿して動作確認してみます。
動作確認
三階建てになりました。
それでは実際にCartreaderで吸い出しを試してみます。
問題なくCheck sum も通り、「Bomberman ’93.pce」にリネームも正常に処理されました😊
◽◽◽
Cartreader側の処理を変更することも、PCEプラグインアダプターを使えなくすることもなく、Cartreaderでも使えるようになりました!
というわけで、PC Engineアダプタ‟の”アダプタ Engineアダプタをつくってみたお話でした。
それでは、また次回、機会がございましたら、お読みいただければ幸いです😉